すごかった、Midoriちゃん!!

昨日の五嶋みどりの演奏会。未だ興奮冷めやらず。

会場はいつものOrpheum Theatre。オケもいつものVancouver Symphony Orchestra。

お客さんはどのくらいかなぁ・・・とドキドキして行ってみたら、

入り口から並んでいました。

日本人がたくさんかと思いきや、カナディアンが大半。

日本人はどこ?っていうくらい。まぁ、絶対数が少ないのでこれはしょうがないかな。









会場は満席でした。

ジュリアードを自分の意志で15歳で辞めてから紆余曲折あったと思うのだけれど、

今は大学でバイオリンを教えたり、国連平和大使を勤めてバングラディシュの方で演奏したりと

一流と言われる音楽家が進む道とはちょっと違っているみたい。

それだけに、彼女の人生がどんな音色になって聴衆の心にひびくのかとても興味がありました。







最初の2曲はオーケストラだけの演奏。

えっと、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」。

今年はワーグナーとベルディの生誕200周年なので、彼らの曲目が多くなるんじゃないかな。

これぞ、ワーグナーって感じの王道を行く荘厳でダイナミックな曲でした。




次は、ショスタコービッチの交響曲第1番ヘ短調。

これはかなり癖のある、コンテンポラリーっぽい曲でした。でも、嫌いじゃない。

最後の終わり方がこれでもかっ!っていうほど、にぎやかでした(笑)

チェロのソロパートとバイオリンのデュエットがよかった。









そして休憩をはさんで、Midoriさんのブラームス。バイオリンコンチェルトニ長調。
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私、今回は気張って3列目のMidoriさんの前側の席をゲットしました。

おかげで、すごーくよく見えました。

シルバーの低めのヒールに、白地に黒い花模様が散りばめられたドレス。

髪はアップで。ヴァイオリン、ガァルネリを携えて。体は華奢だけど、腕はしっかり(笑)






オケの演奏が始まってほどなく、彼女が弾きだした。

私は最初あれ?って思ったの。音が小さいなって思ったから。

でもそれは弦の圧を下げて、遠くから聴こえるように弾く技法なんだと後で知った。





そして彼女の弾いている姿に目が離せなかった。

こんなことを言ったら失礼なのかもだけど、私には琵琶法師とMidoriさんがだぶってしまった。

目を閉じて一音一音絞り出すような魂の籠った演奏。

涙がこぼれてきましたよ。






演奏中、弓に張ってある馬毛が3度ほど切れて垂れ下がってしまい、

「どうするんだろう・・・。タングルウッドの再現か~」と心配しましたが、

何のことはない、手で引きちぎっていました(笑)









演奏が佳境に入るにつれ、バイオリンのことはわからない私だけど、

和音の響きの美しさ、左の指さばきのすばらしさ、

オケを従えても動じないゆるぎない実力を感じました。

「この人には音楽の神様がついている」って、思えました。

もちろん本人の努力以外の何物でもないのに、神がかって見えました。

誰かが、「五嶋みどりの演奏技術はプロの中でも最高レベル」と言っていましたが、

一流とはこういうものなんだ!とわかりました。





演奏が終わった時、私はボロボロ泣いていて、

全員、スタンディングオーベーションでした。

席を立った時、隣に座っていた人が、

「すばらしかったわね~!」

と話しかけてきて、私ももちろん賛同しました。

反対側の隣に座っていた人は、

「彼女、美しかったわね~。あら、あなた泣いてるの?わかるわ~!」

と言われました。





駐車場へ帰る道すがら、日本語を話すご夫婦を見かけたので思わず、

「よかったですね~!!!」

と言ったら、ご夫婦も

「本当に!!日本人として嬉しいですね~♪」

と返してくれました。

演奏を聴いたみんながとっても興奮して、そしてとっても幸せな気分でいるのがわかりました。

音楽の力は素晴らしい!!







月曜日も同じ演奏会があります。

また行ってもいいなぁ・・・。

by pandakoaki | 2013-01-14 09:32 | 演奏会 | Comments(10)

Commented by しっぽ at 2013-01-14 15:54 x
素晴らしいものを見たり聴いたりすると体全体で感動というものを感じて、涙が出るのが良くわかります。
Midoriさんの演奏聴きたかったな♪
Commented by myawcat at 2013-01-14 23:08 x
いいぃいぃなぁ~~~~、いいなぁ~~~~。私も五嶋さんもバイオリン、生で聴きたい。でも、琵琶法師と重なったって・・・!!! 楽器の中では、圧倒的に弦楽器が好きなのよぉ。自分がギター弾いてたせいもあって、かなり、aimedしてるとは思うんだけど、でも、バイオリンのあの、心を通り抜けるような音、いいよねー。

ショスタコービッチの曲は、あんまり聞いたことないけど、なんか、よくわかんないわ。ちょっと、好みじゃないかも・・・なんて、20曲も聞いてないのにそんなこと言っちゃぁ、あきまへんな。

月曜日もあるって、当日チケットで聴けちゃうの?NHK教育でで生放映してほしいわ。
Commented by Piano at 2013-01-14 23:43 x
心に響く音楽って素晴らしいよね~!
いい演奏会に巡り合えてよかったね♬
いいなぁ、私も音楽で感動したい。
Commented by midasjenny at 2013-01-15 06:48 x
Akikoさんの感動のリポート、その興奮が伝わってきましたよ。タングルウッドの話は有名だけど、その時に14歳だったなんて、、、。そして14歳でそんな機転がとっさに利くなんて、、、やっぱりただ者ではなかったんですよね。今回は弓が、、? 本物っていうのは、何事にも動じないんだわ、、。そして、そんな大興奮なコンサートの翌日、まさかの場所でバッタリ!(笑)。思いかけずもフー助さんともお会い出来て嬉しかったです。もう少し時間がずれていたら、ご一緒出来たのにね、、。今年も宜敷く〜♪
Commented by pandakoaki at 2013-01-15 13:52
しっぽちゃん、
この演奏会は、私が今まで行った演奏会の中で最高の部類に入ります(って、今までの記憶が定かでないんだけど)。人間に生まれてよかったです(笑)
多分、私の今の境遇とか今までの人生とかがあって今の私がいて、その今の私にMidoriさんの演奏がうまい具合にフィットしたのかもしれませんでもそれはそれで奇跡ですよねー。
Commented by pandakoaki at 2013-01-15 13:59
catさん、
そうなの。すごく失礼なのはわかってるんだけど、Misoriさん、目をつぶって演奏してて(もちろん肝心なところでは指揮者を見てたけど)、盲目の人が演奏してるように見えたの。曲の抑揚に合わせて、一歩踏み出したり上半身をかがめたり、引き始めで大きく息を吸い込んだりと、本当に細かな動作も目を閉じたままなんだもん。
ショスタコーヴィチ、私もあまり馴染みがないよ。合唱は作曲してないんじゃないかな。
私もドキュメンタリー番組とか見たいよ(笑)
Commented by pandakoaki at 2013-01-15 14:19
Pianoちゃん、
演奏会に行っても、自分で歌っても、なかなか感動するところまではいかないよね。今回の演奏会は、十分聞き応えがありました。
年を重ねてくると段々いろんなことに鈍感になってくるかもだけど、感動できる心を持っていたいよね〜♪
Commented by pandakoaki at 2013-01-15 14:32
ジェニーさん、
私、ちょっと興奮しすぎだったかも(笑)一人でドキドキしてたけどMidoriさんは一流のプロですものね。私が心配するまでもなかったです。
昨日は嬉しいサプライズでした。でも、アレ吉さんもあそこお好きだっておっしゃってたので、いつかお会いするかもと、何とな〜く思ってたんですよ〜。本当ですよね。もう少し早く行ってたらご一緒できたのに。でも、私たちのおバカ加減がバレバレになってしまいます〜(笑)
Commented by Sachie at 2013-01-17 03:08 x
すごいですね~。良いなぁ~。大きな都市ってこう言うメリットがありますよ。数少ない公演先のリストに入るという…。
オーランド、意外とコンサートとかが少ないんですよね。d(--;
有名人もあんまり来ない気が・・・。一般の観光客はわんさかいるみたいですけど。
良い音楽を聴くと涙が出ますよね。その曲がたとえ明るく華やかだったとしても。これが、感動するって事なんでしょうね。
Commented by pandakoaki at 2013-01-18 06:59
Sachieさん、
Midoriさん、ヨーロッパと日本以外で公演するのはあまりない感じなので、そういう意味ではラッキーなんですね。改めて、バンクーバーに感謝しなければ(笑)
オーランドはやはりディズニーリゾートっていうイメージが強いですよね。でも、コンサートとか多そうなのに。
なかなか涙が出るまで感動するってことは少ないですね。年取って来て涙もろくなっても(笑)、やっぱり本当に心に響かないと泣けないですね。